久しぶりに・・・

 

「あっ、来た来た。」

「清麿君!!」

「待たせてごめん、恵さん。」

「良いの良いの、行こう。」

この日、清麿と恵は久しぶりのデートだった。

お互いに大変な日常の中で、時間を取るのは至難なことなのだ。

その分、会えたときの喜びは大きい・・・。

2人は電車に乗り込み、目的地へと向かう・・・。

 

電車で向かった先は、とある海岸・・・。

そこは、トリトスと戦った海岸なのだ。

清麿や恵達は、神の魔物との戦いの後に、それぞれの魔物と戦った場所に向かった。

敵だったとはいえ、最後にはサマラムを倒すために協力してくれた仲間だから・・・。

供養と言うにはおかしいが、大体はそんなような感じである。

とは言っても、あくまでデートのおまけのようなものだ・・・

「ありがとうトリトス。」

「あなたのおかげで、無事にサマラムを倒す事ができたわ。」

「え〜、なんか言った?」

恵が振り向くと、そこにはトリトスがいた。

2人とも突然の出来事に驚いた。

「トリトス!!」

「何でお前がここにいるんだよ!?」

「魔界に帰ったんじゃ!?」

トリトスが頬をかきながら答えた。

「さあ、俺にもよく分からないが気がついたら人間界にいた。」

「多分、作者の都合だとは思うが・・・。」

(確かにそうだな・・・。)

すると、トリトスはサーフィンを始めた。

清麿と恵はトリトスから離れた。

「ちょっとしらけたな・・・。」

「ええ、そうね・・・。」

 

その後、2人は少し近くの街中をうろつく事にした。

まず最初に、ガッシュとティオへのお土産を・・・。

「これなんか良いんじゃない?」

「ああ、ガッシュもティオも喜ぶかもな。」

2人が選んだのは、好みも考えてお菓子だった。

そして・・・

「恵さん、これなんかどうかな?」

清麿は貝殻の形をしたイヤリングを恵に見せた。

「かわいい、欲しいな・・・。」

「なら、俺が買っておくよ。」

「えっ、でも・・・。」

「大丈夫、少しはなんとかなるよ。」

2人は買い物を楽しんだ後に売店を出た。

続いて、2人は小さな喫茶店入る・・・。

中は、海の近くに相応しい雰囲気だった。

清麿と恵が、しばらく海を眺めていると・・・

帽子をかぶったウェイターの人が注文をとりに来た。

「ご注文は、お決まりですか?」

「俺、ブラックコーヒー。」

「私はアメリカンで・・・。」

注文を聞くと、ウェイターはその場を離れた・・・。

当然のことながら、恵はアイドルでない事がばれないように色眼鏡をかけている。

しばらくして・・・

「お待たせしました。」

ウェイターがコーヒーを二つ運んできた。

すると、ウェイターが・・・

「あなたがた2人のご関係は?」

と聞いてきた。

「一応、恋人同士だが、何でそんな事聞くんだよ!!」

「いや〜、悪い悪い・・・。」

ウェイターはかぶっていた帽子を脱いだ。

「ルガイア、何でお前が?」

「いや〜、実はここは隼人の両親が経営している喫茶店なんだ。」

「ついでに、よく分からないが作者の都合でここにいる。」

「なるほど・・・、トリトスと同じ理由か・・・。」

(しかし、いくらリクエストされた内容とはいえ、作者の権限とは恐ろしい・・・。)

清麿と恵がコーヒーを飲み終えると・・・

「今度は私が払うね。」

「えっ、でも女の子にそんな事は・・・」

「良いのよ、イヤリングの御礼も含めてね。」

ルガイアが言った。

「隼人の話では、海岸にボートがあって、そのボートはこの店の物らしい。」

「『ただで貸してやるから乗ったらどうだ?』って言っていた。」

「悪いな。」

そして、2人は喫茶店を後にすると、再び海岸にやってきた。

清麿はさっきの喫茶店の所有物と思われるボートを見つけた。

「乗ろうか?」

「うん・・・。」

清麿はボートを1台海の方へと動かした。

海にボートが浸かると清麿は恵を先に乗せる。

その後に、清麿もボートに乗り込んだ・・・。

「さて、それじゃあ・・・」

「あっちの島に行ってみようか?」

「そうね、あの時以来言ってみたい気もするし・・・。」

そして、清麿はボートをこぎ始めた。

もちろん、こぎ方は知っているが、まともにこいだ経験はない・・・。

すると・・・

すぐ真横をモーターボートが走っていった・・・。

強い水しぶきが上がり、清麿と恵をびしょ濡れにしたばかりか、ボートもふらふらしていた・・・。

「きゃ!!」

恵は清麿の方に倒れてしまった。

清麿は恵を受け止める・・・。

濡れていても、恵には清麿の体温が直に伝わる・・・。

おかげで、恵の顔は真っ赤に染まっていた・・・。

ちなみに・・・。

「おいスティール、あれは清麿とその彼女じゃねぇのか?」

「そんな事はどうでも良い!!」

「もっとぶっ飛ばすからしっかり掴まっていろ!!」

スティールがモーターボートのスピードを更に上げた。

ようするに、テンションが異常なほど上がっているのだ・・・。

 

とりあえず、清麿はボートをこぎ続け、無事に島まで到着した。

「ところで、いつまでそこに・・・///?」

清麿は恵に思わず尋ねた・・・。

実は、恵はさっきからずっと清麿にしがみついたままなのだ・・・。

「あっ・・・ごめん・・・///」

恵はとっさに清麿から離れた。

2人は島の奥に進んでいく・・・。

「前に私が来た時は、戦いで島をゆっくり見れなかったしね。」

「ああ、俺もこの島を見るのは初めてだし良いかもな・・・。」

そのまま歩き続けていると、島の頂上に着いた・・・。

既に夕日が沈みかけており、ほんの僅かに覗いている夕日が綺麗だった・・・。

そっと清麿は恵を抱き寄せる。

恵はそれを素直に受け止めた・・・。

そして、恵は顔を上げてそっと清麿に口付けた。

2人のデートはまだまだ終わらない・・・。

 

久しぶりに・・・

End

あとがき

最近短編小説は微妙にスランプかも・・・。

ウマオタさんのリクエストにはどうにか答えられたかと・・・。

特に書くこともなく失礼します・・・。

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