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傷ついていても・・・

 

「いくぞ・・・ガッシュ。」

「ウヌ・・・しかし、清麿が・・・」

「俺にかまうな!!」

ボロボロになった清麿が、ガッシュと共に来たとある倉庫・・・

そもそも、何故こんなにボロボロになっているのか?

 

それは、今から数時間前のこと・・・

清麿と恵は、2人で買い物をしていた。

そう、これがすべて平穏に運んでいれば問題はなかった・・・

しかし・・・

2人を裂く出来事が起こった。

買い物のついでに、近くの岬でゆっくりすることとなった・・・

だがその時に、偶然が重なったのだ。

「海がきれいね。」

「ああ、本当に・・・」

岬に着いた2人の言葉だ・・・

その直後に、パトカーのサイレンが聞こえた。

「えっ!?」

「何かあったのか!?」

すぐに2人は警戒をし始めた。

たちまちすぐに、逃げる1台の車とそれを追うパトカーが目に入った。

すると、逃げる車は清麿と恵のほうによってきて・・・

「きゃあああ!!」

恵を強引に掻っ攫っていった。

俗に言う、人質という奴だろう・・・

だが、それだけには留まらない。

清麿は同時に車の横の部分に弾き飛ばされたのだ。

「うわあああああ!!」

そのまま吹っ飛ばされ、海に落ちてしまう。

「清麿君!!」

恵は、車と一緒にどこかへ消えてしまった・・・

 

幸い、清麿の命には別状がない。

しかし、すぐに病院に運ばれるほどの重症になっていた。

それもそのはず、

何といっても、高いところから水面に落ちた上にその前に車に弾き飛ばされたのだから・・・

もちろん、病院から抜け出して今はここにいる。

ここは、モチノキ町のはずれのとある廃工場・・・

TVのニュースで、ここに潜んでいることが判明したのだ。

どうやら敵は、銀行強盗の闘争中だったらしい。

「良いな、俺のことは気にするな!」

「わかったのだ。」

もちろん、ティオにこの事は言っていない。

言えば、恵のことを心配していてもたってもいられなくなるはず・・・

表では警察が張り込んでいるため、天井からの侵入を試みる。

「ところでガッシュ・・・」

「あそこまでどうやればいけると思う?」

「それは私に任せるのだ。」

ガッシュが空に向かって手を振った・・・

次の瞬間!!

「ん!?」

空から大鷲がやってきた。

「おい・・・」

「まさか、あれにぶら下がるって言うのか?」

「当然なのだ。」

恵を助けるためとはいえ、半分プライドを失いそうな行動である・・・

「仕方がない!!」

清麿とガッシュが大鷲の足につかまる。

「頼むぞ、大ワシ殿。」

2人は空を経由して、天井に上ることに成功する。

あとは・・・

「ザケル!!」

電撃で天井を貫き、中へと進入した。

もちろん、廃工場の2階のほうに・・・

そのほうが、着地時の衝撃も少なくてすむ・・・

なにより、敵に姿を確認される心配がない。

だが、それが1つ仇になったようだ。

「何だ!?今の音は!!」

電撃を放ったときの爆音が仲間でばっちりと聞こえていたのだ。

「俺が見てきます。」

すると・・・

コンコンコンコン・・・

階段を上ってくる音が聞こえた。

「まずい・・・」

「来るぞ・・・」

「ウヌ・・・」

足音が止まり、ドアが開いた次の瞬間!!

「ザケル!!」

ガッシュの電撃で男を1人ぶっ飛ばした。

当然、そのようなことをすれば・・・

「侵入者だ!!」

「誰か来てくれ!!」

すぐに、その声は辺り一体に広まる。

そうなれば・・・

「誰だか知らねぇが、殺せ!!」

2人は部屋から飛び出し、そして・・・

「ジケルド!!」

今吹き飛ばした男を磁石に変え、銃はすべて引き寄せた。

「チャンス!!」

「ザケル!!」

電撃が銀行強盗たちを吹っ飛ばした。

「グガアアアアア!!」

これで大方片付いたが、親玉と思われる男の姿が見えなかった。

そう、恵を連れ去った男が・・・

「おっと、動くなよ。」

次に清麿が目にしたものは・・・

「く・・・」

銃口を頭に突きつけられた恵である。

「こいつがどうなってもしらねぇぞ。」

この状況では呪文を使うこともできない。

ジケルドを使おうとすれば、その前に恵がやられる可能性がある。

ザケルなどの呪文では、恵にまでダメージがいく・・・

「電撃なら出しても構わないぜ。」

「もっとも、そうしたら人質も感電だがな・・・」

「はっはっは!!」

清麿は絶望的な状況に立たされる。

すると・・・

「清麿君、私のことは気にせずに撃って!!」

だが、清麿にそんな事ができるはずがない。

(ダメだ・・・)

この状況を打破する方法を精一杯探すが、どうしても思いつかない。

そんな時だった。

「グアアアア!!」

清麿に向かって男が銃を放った。

「すぐに殺すには惜しい・・・」

「少しずつ・・・」

「絶望と苦しみを受けながら死んでいけ!!」

また1発・・・

そして、さらにもう1発・・・

少しずつ、清麿の体は拳銃に貫かれた。

続いて3発・・・

「ウワアアアアア!!」

計6発に貫かれ、清麿は本当にやばくなっている。

意識を失う寸前であり、片方の肺も貫かれている・・・

しかし、チャンスは今しかない。

「うおおおおおお!!」

本を投げ捨て、清麿は男のほうに近寄った。

「来るな!!」

「撃つぞ!!」

それを聞いた清麿の次の言葉は・・・

「残念だが、その銃には6発までしか弾は入らない!!」

「つまり、もう空だ!!」

男が引き金を引くも、音だけの空砲である。

そして・・・

「うぎゃあああああ!!」

清麿は力のすべてを込めて、男を殴った。

「ふん・・・!!」

ボロボロになった清麿は、その場に倒れた。

「清麿君!!」

「清麿!!」

2人は慌てて清麿に駆け寄った。

「良かった・・・」

そのまま清麿は意識を失う。

 

翌日・・・

「あれ?」

「ここは・・・」

「病院なのだ。」

目を覚ますと、そこに華とガッシュとティオ、そして恵がいた。

「あの後、サイフォジオで何とか危機は脱したけど・・・」

「今度は無理しないで助けてよね。」

「う・・・ごめん。」

「でも・・・」

「ありがと。」

恵はそっと清麿に口付けた。

 

傷ついても・・・

End

あとがき

今回のリクエスト小説のテーマは無事にこなせたでしょうかね?

とりあえず、原作の流れ的に新しい魔物を出すわけにも行きそうにないのでオリ魔は出しませんでした。

まあ、できる限りのことはできたので良しとします。

 

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