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M・T・M

 

この日、清麿と恵とガッシュとティオの4人は海水浴に来ていた。

一泊二日で、夜は旅館に泊まる予定になっている。

世間的に言う「ダブルデート」のような感じだ。

もっとも、この意識があるのはガッシュを除く3人だ。

ガッシュには、ただ遊びに来たという意識しかない。

今は、浜辺で清麿とガッシュが恵とティオを待っている。

ガッシュが清麿に言った。

「ティオも恵殿も遅いのだ。」

「清麿、先に泳いだらダメかのう?」

清麿がガッシュに言った。

「ダメだ、着替えたらここで待ち合わせる約束だろ。」

「それに、女の子の着替えは時間がかかるものなんだ。」

5分くらい待ったところで、ようやく恵とティオがやってきた。

清麿は、恵の方を見た。

すると、清麿の顔がどんどん赤くなっていった。

恵の水着はビキニだった。

あまりの大胆さに赤くなる清麿。

ガッシュとティオは、すぐに海のほうへ走っていった。

清麿は砂浜に穴を掘り、その穴にパラソルを立てた。

パラソルの日陰に入るように恵はシートを敷いた。

シートにすわり、ティオとガッシュを見守る恵に清麿が聞いた。

「恵さんは泳がないんですか?」

恵はバッグの中から日焼け止めのオイルを出して清麿に聞いた。

「清麿君、オイル塗ってくれない?」

とりあえず清麿は答えた。

「はい、俺でよければ・・・。」

それを聞いた恵は、シートの上にうつぶせになった。

清麿は、顔を赤くした状態でビキニの紐を解き恵の体にオイルを塗っていく。

清麿は一通りオイルを塗り終わり、恵みのビキニの紐を再び結ぶと、とある事に気付いた。

清麿は恵に言った。

「恵さん、ごめんなさい。」

恵は清麿に聞いた。

「どうして誤るの?」

清麿が言った。

「恵さんは大人気のアイドルで、俺みたいな一般人が、オイルを塗るという形にせよ、そんな恵さんの体にベタベタ触ってしまったので・・・。」

それを聞いた恵は清麿に言った。

「別に良いの、私から頼んだわけだし、気にしないで。」

清麿は、少しだけ気持ちが落ち着いた。

清麿が言った。

「ただ、恵さんのファンの人にこのことを知られたら殺されるかもしれないです。」

恵は少し笑いながら清麿に言った。

「大丈夫、その時は私が守ってあげるから。」

恵は立ち上がって清麿に言った。

「さあ、泳ごう清麿君。」

そう言って、恵は清麿の手を引いていった。

4人は、時間を忘れ楽しく遊んでいた。

ガッシュが1つの岩を指差して、清麿に言った。

「清麿、あそこの岩まで行って、ここまで戻ってくる競争をするのだ。」

清麿は、そのガッシュの言葉を聞いて受けてたつ。

「よっしゃ〜!!行くぞガッシュ!!」

清麿とガッシュは、いきなりフルスピードで泳いで行った。

そんなガッシュと清麿を、ティオと恵は静かに見守る。

しばらくすると、ガッシュが戻ってきた。

ガッシュは顔を上げると辺りを見回して言った。

「どうやら私の勝ちなのだ。」

恵も辺りを見回してみる。

恵は、ある重要な事に気づいたらしく、ティオとガッシュに言った。

「ティオ、ガッシュ君、大変、清麿君がいない!!」

ガッシュは再び辺りを見回して言った。

「そう言えばいないのだ!!」

ティオが叫んだ。

「大変!!」

ガッシュは助けを呼びに、ティオはうろたえながら叫んでいた。

恵は、水の中に潜り清麿を探した。

そして、水の中に沈んでいる清麿を見つけた。

恵は、清麿を抱えたまま岸に上がった。

ガッシュとティオが心配そうに駆け寄る。

ガッシュが聞いた。

「恵殿、清麿は大丈夫なのか?」

恵がガッシュに言った。

「心臓は動いているみたいだけど、息をしていないの。」

ティオが恵に聞いた。

「じゃあ、清麿は死んじゃうの?」

恵はティオに答えた。

「わからないけど、まだ間に合うかもしれない。」

恵は清麿をその場に寝かせて気道を確保する。

そして清麿の口を完全にふさぎ、ゆっくりと息を吹き込む。

しかし、清麿には何の反応もない。

恵はもう一度清麿に息を吹き込む。

すると、清麿が咳をして、水を吐き出した。

清麿が意識を取り戻した。

恵は、安心して涙を流して言った。

「よかった・・・。」

ガッシュが清麿に聞いた。

「清麿、一体なぜ溺れたのだ?」

清麿は、そのときの状況を思い出しながら言った。

「泳いでいる途中に、急に足が痙攣して動かなくなったんだ。」

「それでどんどん沈んでいって、もうダメかとそのときに思って、そのときに俺の意識は途切れた。」

「その後、気がついたらここに居たって訳だ。」

ティオが清麿に何があったかを説明すると、清麿の顔は見る見るうちに赤くなった。

清麿が恵に聞いた。

「恵さん、もしかして、恵さんのやった人工呼吸は、マウス・トゥ・マウスですか?」

恵は顔を赤くして、黙ったままうなずく。

恵は立ち上がって清麿の顔を見ないように言った。

「清麿君は少し休んでて・・・。」

「そうだ、ジュース買って来るから、ティオも一緒に来て。」

そう言うと、恵とティオは自動販売機を探しに行った。

恵は自動販売機の前で小さくため息をついた。

ティオが恵に聞いた。

「どうしたの、恵?」

恵がティオに答えた。

「だって・・・、あれが私の・・・ファーストキスだから、・・・多分清麿君にとっても。」

ティオが恵に言った。

「ふ〜ん、じゃあ恵の好きな清麿とファーストキスが出来たんだから良いじゃない。」

恵が言った。

「そうなんだけどね、清麿君にとっては迷惑かもしれないから・・・。」

その頃、清麿とガッシュはその場で休んでいた。

ガッシュが清麿に聞いた。

「清麿、どうしたのだ?顔が真っ赤だぞ?」

清麿がガッシュに言った。

「あの人工呼吸が、俺にとってのファーストキスだからな・・・。」

ガッシュは清麿に聞いた。

「清麿、ファーストキスとは何なのだ?」

清麿はガッシュに言った。

「おまえがもう少し大きくなればそのうち分かる。」

恵とティオが、ジュースを抱えて戻ってきた。

清麿と恵は、とても話しづらそうだった。

ガッシュとティオは、再び海に入り、パラソルの下には恵と清麿だけが残された。

清麿は恵の顔が見づらい。

恵も清麿の顔が見づらい。

お互い話しかけようとすると、その度に言葉が止まってしまう。

そして、何も無いまま夕方になり、4人は旅館へ行った。

入浴、食事の時なども、恵と清麿は黙ったままだ。

4人が寝ようとした時に、清麿が立ち上がって3人に言った。

「ちょっと俺、夜風に当たってくる。」

そう言うと、清麿は外へ行ってしまった。

恵も立ち上がって、ガッシュとティオに言った。

「私も夜風に当たってくる。」

そう言って、外に出て行ってしまった。

恵は、外に出ると清麿を探した。

清麿は、空の星を眺めていた。

清麿を見つけた恵は、清麿のそばに寄って言った。

「星が綺麗だね。」

清麿も空を見たまま言った。

「はい、ガッシュともたまに星を見ます。」

恵は清麿に聞いた。

「清麿君、私がした人工呼吸だけど、迷惑だったかな?」

清麿は言った。

「それはそれは迷惑でしたよ。」

恵は清麿の言葉に少し落ち込む。

すると、清麿が言った。

「俺の意識が無いときにファーストキスだなんて、いくら恵さんでも迷惑ですよ。」

恵は驚いた。

そんな恵の顔を見て、清麿が言った。

「恵さん・・・、俺は・・・あなたが好きです。」

恵は、涙を流しながら言った。

「私も・・・、清麿君が大好きだよ。」

星空の下で、2人は唇を重ねあう。

そのまま、どのくらいの時間が過ぎたかは分からない。

唇が離れ、2人が部屋に戻ると、ガッシュとティオはもう既に眠っていた。

同じ布団の中で仲良く眠っている。

多分ティオが怖いから、と言って無理矢理入れたのだろう。

恵は布団に入り、清麿に言った。

「私たちも、一緒に寝ようか。」

清麿は何も言う事が出来ず、ただ言われるがままに恵と同じ布団に入った。

すると、恵は清麿に抱きついた。

あまりにも強く抱きしめてくるので、恵の胸が清麿の体に当たる。

清麿は顔を赤くして言った。

「めっ、恵さ・・・・。」

恵の唇が清麿の唇に重なり、清麿は何も言う事が出来なくなった。

清麿は、興奮してなかなか眠れなかった。

恵の唇がようやく離れると、恵が言った。

「清麿君、キスして欲しいときはいつでも言ってね。」

清麿が恵に聞いた。

「恵さんの事ですから、俺が言わなくても恵さんの方からして来るんじゃないんですか?」

恵は清麿に答えた。

「そうだね。」

そう言うと恵は、再び清麿に口付けた。

それから1時間くらいそのままだった。

清麿はそんな中、片手で恵をそっと抱きしめて眠った。

恵が唇を離すと、もう既に清麿は眠っていた。

恵は、清麿の顔を見て小声でつぶやいた。

「おやすみ・・・清麿君。」

恵は清麿を抱きしめた姿勢のまま静かに眠りについた。

 

M・T・M

End

あとがき

キリ番11111hit記念に、しゅーろうさんより「海で恵清のデート(甘め)」と言うお題でのリクエストでした。

清麿と恵がまだ付き合っていないという設定で書きました。(まあ実際そうなんですけどね。)

恵清でリクエストされたのに、恵清が不十分だったような気が少しします。

雰囲気を出すために、少しガッティオも混ぜてみました。

とりあえず、これからも清恵と恵清でがんばりたいと思います。

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