2人の絆

 

ある日、清麿が家に帰ると、何かがポストの中に入っていた。

清麿はそれを見てみると、『高嶺華様』と書いてあった。

清麿は家に入ると、それを華に渡した。

華は驚いた様子だった。

清麿は華に尋ねてみた。

「どうしたんだお袋?」

華が清麿に答えた。

「これを見て・・・。」

そう言うと、華は清麿に紙を見せた。

そこにはこう書かれていた。

『この度は、我社の企画に応募していただき、まことにありがとうございます。』

『この度、2泊3日のハワイ旅行御招待の企画に当選した事を通知します。』

『詳細などは、別の紙に表記しておきます。』

清麿は、華の方を向いて言った。

「すごいなお袋、ハワイ旅行当てるなんて・・・。」

華が清麿に言った。

「とはいっても、ほんの軽い気持ちで雑誌の懸賞に応募してみただけなんだけどね。」

「まさか本当に当たるなんて・・・。」

清麿は華に言った。

「留守中の事は俺に任せて行ってこいよ。」

華が清麿に言った。

「ありがとう。」

「1組2名までらしいから、ガッシュちゃんも連れて行くから。」

清麿は部屋に向かい、ベッドに寝そべった。

「ハワイ旅行か・・・。」

清麿がそうつぶやくと、華が清麿を呼んだ。

「清麿!!ちょっと来て!!」

清麿は華の方へと向かった。

清麿は用件を尋ねた。

「何か用か?」

華が清麿に言った。

「今、日付を確かめてみたんだけど、どうしても仕事を抜けられない日にあたっちゃったの。」

清麿が華に聞いた。

「理屈はわかったが、どうして俺を呼んだんだ?」

華が清麿に言った。

「清麿なら、今更学校休んだって問題ないでしょ。」

「だから、清麿にでも行ってもらえばハワイ旅行も無駄にならないでしょ。」

「せっかくだし、恵ちゃんでも誘って行って来なさい。」

清麿は顔を赤くして華に言った。

「そりゃあ、恵さんとハワイ旅行できたらうれしいが、恵さんにも予定という物があると思う。」

すると、華が清麿に言った。

「ハワイ旅行の当日までまだ一か月あるわ、ゆっくり考えなさい。」

清麿は部屋に戻り、どうすれば良いか考える。

清麿は何かを思い出した。

「そういえば、そのハワイ旅行の前日位まで、恵さんはコンサートで日本全国を周って、その後に一週間休みがあるって、言ってたな・・・。」

ある程度考えてから、清麿は恵の携帯に電話をかけた。

「もしもし、清麿君?」

幸いにも、恵はすぐに電話にでてくれた。

「清麿は、恵に全ての事情を話した。」

すると、恵が言った。

「清麿君とハワイ旅行か・・・。」

「もちろん良いわ。」

清麿は恵に聞いた。

「本当に良いんですか?」

恵が清麿に言った。

「ええ、丁度コンサートが終わって一週間の休みに入るところだし、清麿君と一度ハワイ旅行に行ってみたいから・・・。」

清麿は恵に言った。

「詳しいことは、また伝えます。」

そして、清麿は電話を切った。

こうして、清麿は恵とのハワイ旅行が決定した。

 

それから一か月後・・・。

清麿の家のインターホンが鳴った。

清麿はドアを開けた。

そこには、恵とティオがいた。

「恵さん、ちょっと待っていてください。」

清麿は荷物を持って、外に出てきた。

清麿はティオを家の中に入れ、華に言った。

「じゃあ、俺は恵さんと一緒に行くから・・・。」

「留守中、ガッシュとティオの世話は頼む。」

すると、華が清麿に言った。

「清麿、お土産ヨロシクね。」

「それと、恵ちゃんを襲ったらダメよ!!」

清麿が華に怒鳴った。

「襲われるのがどっちか、それがわかってから言え!!」

清麿と恵は呼んでおいたタクシーに荷物を入れて、空港へと向かった。

そして、飛行機に乗りハワイへと向かう・・・。

 

ハワイに到着すると、案内をに書いてあることを読み返す。

ようするに、華が応募したハワイ旅行は1組2名にしか当選しないものだったのだ・・・。

とりあえず、書かれた場所通りのホテルへと向かう。

清麿は書いてあった案内通りにチェックインを済ます。

この辺りのやり取りは、個人的な想像力にお任せします。

部屋に着くと、恵は海を見渡した。

ちょうど、部屋の窓からは海が一望できたのだ・・・。

「うわぁ〜、きれ〜・・・。」

清麿は恵のそばによって言った。

「泳ぎに行きましょうか?」

恵はうなずいて言った。

「うん、そのために来たようなものだから・・・。」

 

何はともあれ、2人は海に着いた。

とりあえず、その間のやりとりは先ほど同様個人の想像力に任せます。

シートを敷き、パラソルを立てた。

恵は清麿と一緒に海に入り、清麿に言った。

「冷たくて、気持ちいいね。」

清麿は当然の返事を返す。

「そうですね・・・。」

2人は一度海から上がり、昼食の弁当を食べる。

食べ終わると、いきなり恵が清麿を砂浜に押し倒した。

清麿は恵に言った。

「恵さん、こんなところで押し倒さなくても・・・///」

恵が清麿に言った。

「そうじゃないの、清麿君を砂で埋もれさせたいの。」

恵は清麿の上に砂をかけ始めた。

清麿は、ただされるがままに仰向けだった・・・。

恵は清麿の首から上を除けば清麿の体全体に砂を覆いかぶせた。

すると、恵はそんな清麿の上に乗った。

清麿は恵に問いかけた。

「恵さん、今度は何する気ですか?」

恵が清麿に言った。

「この状態なら清麿君にキスし放題だと思って・・・。」

恵は清麿に口付ける。

清麿は砂と恵の重さで動けない・・・。

とは言っても、清麿に拒む意思はなく、素直に恵を受け入れた。

清麿はどうにか両腕を砂から出し、恵を抱きしめる。

こうしている内に、時間はどんどん過ぎて行った・・・。

 

そして、その夜・・・。

清麿は恵と一緒に夜景を眺めていた・・・。

「綺麗だね・・・。」

恵の言葉に対して清麿が言った。

「宇宙には、何百億、何千億という星がありますけど、俺にはどうでも良いです。」

「何故なら、俺には星よりも恵さんの方が大切だから・・・。」

恵は顔を赤くする。

恵は清麿に言った。

「清麿君、ベッドは二つあるけど、一緒に寝ようよv」

今度は清麿が顔を赤くした。

清麿は恵に言った。

「恵さん、いくらなんでもそれは・・・。」

しかし、恵はいう事を聞かずに清麿の腕をとり、ベッドへと引っ張る。

気がついた時には、清麿は恵とベッドに入っていた。

恵は清麿に聞いた。

「清麿君、明日は何しようか?」

清麿は恵に言った。

「明日も、一部を除けば今日と同じ事でいいと思います。」

恵は清麿に聞いた。

「一部って?」

清麿が恵に答えた。

「自分で考えてみて下さい。」

すると、恵は清麿の上に乗り、清麿に口付けた。

そして、唇を離すと恵は清麿に言った。

「じゃあ、教えてくれるまでキスしちゃうからv」

その後、清麿が白状するまで3時間がかかった。

 

翌日・・・。

海岸は何やらにぎやかだった。

清麿は、そこにいた1人に聞いた。

「何か、あるんですか?」

男性が清麿に答えた。

「カップル限定でイベントがあるんだ。」

それを聞いた恵が清麿に言った。

「清麿君、カップル限定ならやってみようよ。」

なりふり構わない恵によって、イベントに参加する事になった。

司会者と思われる男が言った。

「ハーイ!!カップルの諸君!!」

「今日は、このイベントに参加してくれて感謝する!!」

「このイベントは、カップルの愛を確かめる物だ!!」

「ルールは至って簡単!!」

「彼氏と彼女の間に距離を置き、彼氏が目隠しをする。」

「そして、自分の彼女の所まで行き、キスをするんだ!!」

「ただし、女性はたくさんいる。」

「間違った相手にキスをすれば、そのカップルの絆は偽者だと証明される!!」

清麿は恵と距離を置かれ、アイマスクを手渡された。

他の参加者達も同じような処置を受ける。

そして、司会者が合図を出す。

「それでは、スタート!!」

周りが見えない状況に清麿は戸惑った。

視界がふさがれる前に恵がいた位置は把握しているが、位置が替わっている可能性は十分にありうる。

しかも、恵以外の女性もいるから間違える可能性もある。

もし間違えれば恵との絆は嘘になってしまう。

恵は清麿の予想通り違う場所に移されていた。

恵は思った。

(清麿君は、間違った時の事を心配している。)

すると、恵の前に1人の男が立った。

アイマスクをしているので、参加者のようだ。

恵は男に肩を掴まれた。

声をあげたいがルールで禁止されている。

すると、恵の耳に清麿の声が聞こえた。

「おい!!恵さんに手を出すな!!」

清麿は男を退け、恵に口付けた。

もちろん、清麿の視界はアイマスクでふさがれている。

今、ようやく清麿のアイマスクが取られた。

司会者が清麿に言った。

「おめでとう!!君達は本物のカップルだ!!」

清麿と恵の首に花輪がかけられる。

清麿は恵を抱き締めて口付けた。

 

その後・・・。

清麿と恵は夕焼けの海を眺めていた。

恵が清麿に聞いた。

「ねぇ、清麿君。」

「どうして私があそこにいるってわかったの?」

清麿が恵に答えた。

「あの時、恵さんの心の声が聞こえた気がしたんです。」

「それで、恵さんの前に立った時に確信しました。」

「恵さんは、ここにいるって・・・。」

恵は清麿に言った。

「清麿君が間違えなくてよかった。」

「私、とても嬉しかった・・・」

恵は清麿に抱き付く。

清麿はみるみる顔を赤らめていった。

恵が清麿に聞いた。

「清麿君、ずっと私の事を大事にしてくれる?」

清麿が答えた。

「もちろんです・・・。」

そして、清麿と恵は唇を重ねた・・・。

 

そして、翌日の出発の時・・・。

清麿と恵はチェックインを済ませ、飛行機に乗り込む。

恵が清麿に言った。

「ありがとう、清麿君。」

「とても楽しかったわ。」

清麿が恵に言った。

「俺もすごく楽しかったです。」

恵は清麿に言った。

「今度は新婚旅行の時にお願いねv」

清麿は恵に言った。

「結婚したらの話ですよ・・・。」

こうして、二人のハワイ旅行は終了した・・・。

数日後、この事実が鈴芽に知られ、多少の問題になったのはここだけの話。

 

2人の絆

End

あとがき

この小説は、222222hitのリクエストで、華雨ライさんより2人きりでハワイの海へ、2泊3日というお題です。

ハワイには、行って見たい気もしますが、外国では日本人はカモにされることがあるようです。

ネタを考えるのに結構苦労しました。

次の小説でまたお会いしましょう・・・。

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