全てが終わっても
全てが終わった後・・・。
つまり、ガッシュとティオが魔界に帰ってから数ヶ月が経った・・・。
今日は8月12日。
世間では恵さんの誕生日ということで騒がれている。
俺も、今日は恵さんの誕生日を一緒に祝うつもりだ。
今、俺と恵さんが同棲するこのマンションで・・・。
ことの始まりは全てが終わってから数日後・・・。
俺はガッシュがいなくなって寂しくなった。
学校にも友人はいたが、ガッシュがいないのが寂しかった・・・。
そんな時、俺は恵さんがすごく恋しかった・・・。
そう、気持ちは伝えていないが、俺は恵さんが好きだった・・・。
俺は恵さんのマンションに電話をかけた。
恵さんは元気な声で俺に話しかけてくれた。
「もしもし、清麿君?」
俺は恵さんに寂しさを伝えた。
「もしもし、恵さん・・・。」
「急に電話してすいません・・・。」
「ガッシュが魔界に帰ってから、すごく寂しくて・・・。」
「それで、恵さんと話がしたくて・・・。」
すると、恵さんが俺に聞いた。
「ねぇ、清麿君・・・。」
「よかったら、私と一緒に住まない・・・?」
俺はとっさに疑問系になった。
「えっ・・・!?」
恵さんが俺に言った。
「実は、私もティオがいなくて寂しかったの・・・。」
「だから、清麿君さえよければ・・・。」
俺は嬉しくなり、恵さんに言った。
「俺は良いですよ、恵さんさえ良ければ・・・。」
それから数日後に俺は恵さんのマンションで恵さんと暮らす事になった。
まあ、距離が遠くなるから転校する事になったが、恵さんと一緒にいられるなら構わない。
転校の口実を作るのは結構大変だった。
何故かというと、転校は正当な理由がないと出来ないという規則がある。
厄介な規則があったもんだよ・・・。
結局、お袋に親の仕事の都合というでっち上げの理由を作ってもらった。
ある意味、お袋にも感謝している。
こうして、無事に同棲生活が始まったわけだ・・・。
同棲を始めても、男と女らしいことは1度もしていない・・・。
まあ、俺が恵さんに想いを伝えていないせいだとは思うが・・・。
恵さんが帰ってくる前に、誕生日ケーキの準備をした。
俺はテレビをつけて、恵さんの誕生日を祝う番組を見ることにした。
もちろん、この番組に恵さんは生出演する。
というより、番組そのものが生なのだが・・・。
今は9時で、8時から2時間半放映予定らしい。
だから、既に1時間くらいは終わっているはずだった・・・。
しかし、テレビをつけてみると、今始まったばかりだった。
どうやら理由はプロ野球中継の延長らしい・・・。
2時間半放映するらしいから終わるのは11時半だ・・・。
そうなると、今日中に祝えそうにないな・・・。
テレビで恵さんが色々と話している。
司会者が恵さんを見て聞いた。
「恵ちゃんどうしたの?」
「何だか浮かない顔しているね?」
恵さんが司会者に答えた。
「何でもないです・・・。」
俺のことを気にかけてくれてるのだろうか?
そんな中で番組は進行していく・・・。
俺は恵さんのために準備した料理を見た。
少し、冷めているような気がした。
同棲を始めてから、恵さんに料理を鍛えられたのでかなりうまくなった。
だから、今回こうして恵さんのために準備して待っているわけだ・・・。
時計が10時を回ると、俺のまぶたが重たくなった。
そして、俺はゆっくりと眠りについた・・・。
それから少し時間が経ったのだろうか?
俺の唇に暖かくてやわらかい物が触れた。
俺は目を開けてみると、恵さんの顔がすぐそばにあった・・・。
どうやら、恵さんの唇が触れているらしい・・・。
俺は恥ずかしさのあまり恵さんから離れた。
恵さんが俺に謝った。
「あっ、ごめん清麿君。」
「いきなりこんな事しちゃって・・・。」
俺は恵さんに言った。
「本当に驚きましたよ・・・。」
「いきなりキスしてくるんですから・・・。」
俺は時計を見た。
時計の針は11時半を指していた・・・。
俺は恵さんに聞いた。
「生放送の番組は良いんですか?」
恵さんが俺に答えた。
「うん、わがまま言って録画にしてもらったの・・・。」
「大切な誕生日だから、少しでも清麿君といたかったから・・・。」
そして、恵さんが俺に言った。
「清麿君、ずっと前から言いたかった事があるの・・・。」
「私、清麿君のことが好きなの・・・。」
突然の恵さんからの告白だった。
俺は恵さんに返事を返した。
「俺も、恵さんが好きです・・・。」
「恵さんと一緒に暮らせて、本当に良かったと思っています・・・。」
そして、俺と恵さんは唇を重ねる。
そのまま俺は恵さんを抱きしめた。
この手から離したくない・・・。
恵さんがすごく愛しかった。
しかし、俺は恵さんから手を離した。
そして、唇もゆっくり離す・・・。
俺は恵さんに言った。
「冷めちゃいましたけど、料理でも食べましょう・・・。」
恵さんは素直にうなずいた。
食べさせたり、食べさせてもらったり、時には口付けたりもした・・・。
食べ終わっても、少し物足りない感覚さえあった。
そして、時計の針は11時59分を指した。
俺と恵さんは唇を重ね、恵さんの誕生日の最後をそのまま締めくくった。
12時半ごろ、俺は自分のベッドに入った。
すると、俺のベッドの前に恵さんが立って俺に聞いた。
「ねぇ、清麿君。」
「一緒に寝ても良いかな?」
こんなことは初めてだった・・・。
同棲してからも、一緒に寝たことは1度もない・・・。
多少の恥じらいはあったが、俺は恵さんベッドの中に入れる。
俺は恵さんを抱きしめる。
恵さんが俺にお礼を言った。
「ありがとう、清麿君・・・。」
「私の誕生日のお祝い、すごく嬉しかった・・・。」
俺は恵さんに言った。
「喜んでもらえて俺も嬉しいです。」
「ただ、初めてやることが多くて戸惑ってますけど・・・。」
恵さんが俺に言った。
「そうだね、あまり慣れていないね・・・。」
それから2時間くらい色々と話し込んだあと、俺と恵さんはゆっくりと眠りについた。
これからも、お互いの事を好きでいよう・・・。
全てが終わっても・・・
End
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あとがき
この小説は、175000hitの記念に亮さんより魔物の王が決まってからの最初の恵の誕生日を祝う清麿の話というお題でのリクエストです。
少し短めになってしまいましたが、それなりの出来にはなりました。
久しぶりに、表ギリギリにならなかったと思います。(多分)
これからもよろしくお願いします。