スパーク
ここは、モチノキ町から遠く離れたとある町の運動場。
何をしにきたのかというのは、たまには仲間同士集まって体を動かそうということになったのだ。
つまり、今日は一時の休戦。
そして、せっかくだから運動会をやろうという事になった。
ルールは、攻撃さえしなければなんでもありというルールだ。
もちろん、魔物だけでなくパートナーも参加する。
とりあえず、ナゾナゾ博士と清麿が相談して競技を決める。
相談の結果以下の種目をやる事になった。
短距離走(パートナーと魔物の別々に行う)
玉入れ(魔物とパートナー共同)
借り物競争(魔物のみ)
綱引き(パートナーのみ)
リレー(魔物とパートナー共同)
大体はこんな感じだ・・・。
ナゾナゾ博士はパートナーのほうに部類される。
人数の都合上でアポロまでいる。
まあ、これは仕方がないことだ。
そして、赤組と白組に別れる事になった。
くじ引きで組み合わせを決める。
その結果、赤組は清麿・ガッシュ・恵・ティオ・サンビーム・ウマゴン。
白組はフォルゴレ・キャンチョメ・リィエン・ウォンレイ・ナゾナゾ博士・アポロ。
というような感じに決まった。
最初の競技は短距離走だ。
ルールは単純に100mのトラックを一番早く走りぬけた者が勝利となる。
あとは、何かを使って誰かを攻撃しないという決まりだ。
ちなみに、1位は5点・2位は3点・3位は1点の得点制になっている。
最初は魔物達が走る。
サンビームが清麿に言った。
「清麿、この勝負は楽勝だな。」
清麿がサンビームに問いかける。
「えっ?」
サンビームが言った。
「私たちは、速くなる術が使えるんだぞ。」
「呪文を使ったらいけないルールはない。」
清麿は納得がいった。
そして、アポロがスタートをかける。
「位置について。」
「ヨーイ、ドン!!」
ガッシュ、キャンチョメ、ウォンレイ、ティオ、ウマゴンが一斉に走り出す。
それと同時に、清麿とサンビームが呪文を唱えた。
「ラウザルク!!」
「ゴウ・シュドルク!!」
ガッシュとウマゴンが一気に他の3人を置いていく。
しかし、スピードが出すぎてガッシュは曲がれずにトラックを突っ切る。
曲がろうとしたウマゴンは直進しているガッシュと衝突し、吹っ飛んだ。
その隙にウォンレイがゴールし、続いてティオがゴール。
3位はキャンチョメだった。
自信を持っていた清麿とサンビームはこの上なく落ち込んだ・・・。
そんな清麿を恵は励ます。
「そんなに落ち込まないで、次があるから・・・。」
そして、今度はパートナーたちが走る番となった。
人数的には白組のほうが有利だ。
しかし、いざ競争が始まると・・・。
「ヨーイ、ドンなのだ!!」
清麿が他の6人を置いて一位でゴール。
続いてフォルゴレがゴールする。
その後で、ナゾナゾ博士が3位でゴール。
明らかに意外な事実だった・・・。
短距離走は終わった。
得点配分は、赤組8点・白組が10点となった。
まだ始まったばかりなのでこれから先は分からない。
恵が清麿に言った。
「清麿君て運動神経良いね。」
清麿が恵に言った。
「ガッシュと一緒にいる内に、いつの間にかこうなってましたよ・・・。」
恵が清麿に言った。
「私は好きよ、そうやって何か1つを極められる人は。」
清麿は思わず顔を赤くする。
続いての競技は玉入れ。
ルールは一般の玉入れと同じ。
多くの玉をかごに入れたチームが勝ちだ。
配点は、勝った方に5点・負けたほうに3点となっている。
ウマゴンは玉入れができないのでここは離脱。
人数を等しくするためと、審判が必要なのでナゾナゾ博士も離脱。
そして、ナゾナゾ博士の笛と共に玉入れが始まる。
赤組も白組もなかなか玉を入れられない。
そんな中で活躍しているのは清麿だった。
清麿は計算して玉を投げているので全て入れていた。
玉入れが終了し、いよいよ玉を数える事になった。
すると、ガッシュがあることに気がついた。
「キャンチョメがおらぬ。」
フォルゴレがガッシュに言った。
「キャンチョメならトイレだ。」
そして、赤組のは清麿が、白組のはフォルゴレが玉を数えた。
「1・2・3・4・5・・・・・。」
「1・2・3・4・5・・・・・。」
しばらく数えていくと・・・。
「23・24・25!!」
「23・24・25・26!!」
ナゾナゾ博士が言った。
「赤組25個・白組26個。」
「よって、この勝負・・・。」
すると、清麿がナゾナゾ博士を呼び止めた。
「待ってください!!」
ナゾナゾ博士が清麿に問いかける。
「どうしたんだ清麿君?」
清麿は、チョコレートを取り出してフォルゴレの数えた白組の玉のほうに投げた。
すると、白い玉のうちの1つが動いた。
清麿はその玉に近づいて言った。
「いつまで化けてるんだキャンチョメ。」
すると、白い玉がキャンチョメの姿になった。
キャンチョメは泣きながらフォルゴレにしがみ付く。
「うわ〜ん!!フォルゴレ〜!!」
恵が清麿に問いかける。
「ねぇ、清麿君。」
「いつ気がついたの?」
清麿が答えた。
「さっきから、フォルゴレの本がずっと光っていたから。」
判定はキャンチョメが化けた分を除いても25個同士なので、結果は引き分けとなった。
この場合、両チームに4点が与えられる。
よって現在は、赤組12点・白組14点と、依然として2点差が縮まらない。
続いて、借り物競争の番となった。
これは、魔物のみが紙に書いてあるものをパートナーから借りてくる。
もちろん、貸す事を拒んではいけない。
ナゾナゾ博士の合図で全員が一斉に駆け出す。
そして、借りてくるものが書いてある紙を取る。
それぞれが紙を覗く。
全員が一斉に悩みだす。
すると、ガッシュが清麿のところへ走ってきて聞いた。
「清麿、この紙に書いてある『人妻』とは何のことなのだ?」
清麿とすぐ隣にいた恵は凍りつく・・・。
清麿はすぐに立ち上がり、ナゾナゾ博士のところへ向かって言った。
「まだ6歳の子供に何を借りさせようとするんだよ!!」
そんな事をしている合間にウォンレイが借りたものを持ってきた。
ウォンレイは何故か顔を赤くしている。
ナゾナゾ博士は紙とウォンレイの持ってきたものを見て言った。
「ウォンレイ君1着。」
リィエンがウォンレイに聞いた。
「ウォンレイ、何とかいてあったあるか?」
ウォンレイが恥ずかしがりながら答えた。
「チチをもげのCD・・・///」
その後にナゾナゾ博士が清麿とリィエンに殴られたのは言うまでもない。
続いてウマゴンがナゾナゾ博士のところにやってきた。
何故かフォルゴレを連れて。
「ウマゴン君2着。」
紙にはこう書かれていた。
『金髪でアゴの割れた人。』
もちろん、サンビームがウマゴンに教えたから分かったのである。
3番目にはティオがやってきた。
なんと、ウマゴンの魔本だった。
「ティオ君3着。」
ティオの紙にはこう書かれている。
『薄いオレンジ色をした物。』
よって、借り物競争も終了した・・・。
得点は、赤組16点・白組19点と3点差に広がった。
ここで、次の競技に入る前に昼食の時間となった。
恵が弁当を取り出して言った。
「清麿君、食べさせてあげる。」
すると、清麿が言った。
「別に良いです・・・。」
「恥ずかしいですから・・・。」
恵が清麿の耳元でつぶやいた。
「嫌だって言うなら押し倒してでも食べさせるわよ・・・。」
「その方がもっと恥ずかしいわよ・・・。」
清麿は顔を赤くして言った。
「わかりました・・・。」
そして、清麿は恵の望むがままに昼食をとる。
「ガッシュ〜。」
「お弁当作ってあげたわよ。」
ティオが弁当の包みを取り出してガッシュに言った。
「ウヌ、ありがとうなのだ。」
ガッシュはその包みを開けて食べてみる。
清麿がガッシュに言った。
「どうだ、ガッシュ?」
ガッシュが答えた。
「母上殿には叶わないのだ。」
すると、ティオが機嫌を悪くしてガッシュの首を絞める。
「悪かったわね!!」
色々とあった昼食の時間も終わり、いよいよ残りの競技となった。
午後の最初の競技は綱引きだ。
これは、一般の綱引きと同じルールだ。
パートナーのみでやるので呪文の使用は不可能なのだ。
そして、両チームが綱を持つ。
ウォンレイが号令をかける。
「ヨーイ!!ドン!!」
一気に綱を引っ張る。
白組は4人・赤組は3人なので力の差が見えてくる。
赤組の綱が白組の陣地へ行きそうだった・・・。
しかし、清麿とサンビームが執念を出して耐え忍ぶ。
そのまま一気に引っ張って白組に勝った。
勝ったチームに5点、負けたチームに3点がプラスされる。
よって、赤組が21点・白組が22点となった。
そして、最後の競技リレーとなった。
100mのトラックを一周したら次へとたすきを渡す。
あとは早くゴールしたほうが勝ちというルールだ。
お互いのチームが走る順番を決める。
相談の結果こうなった。
赤組・ガッシュ→ウマゴン→ティオ→サンビーム→恵→清麿。
白組・ナゾナゾ博士→ウォンレイ→フォルゴレ→アポロ→リィエン→キャンチョメ。
そして、合図の代わりに打ち上げ花火を使う事になった。
打ち上げ花火が上がると共にリレーが始まる。
ガッシュがナゾナゾ博士をおいて一気に駆け抜ける。
さすがに、さっきの惨事が繰り返されるといけないのでラウザルクは使わない。
ナゾナゾ博士を10m遅れにしてウマゴンにたすきを渡す。
しかし、ウマゴンはたすきをつかめない。
仕方がなくガッシュがウマゴンにたすきをかける。
その隙にナゾナゾ博士はウォンレイにたすきを渡す。
ウマゴンが走り始めるとサンビームが呪文を唱えた。
「ゴウ・シュドルク!!」
ウマゴンはすばやく一気に駆け抜ける。
さっきはガッシュと衝突したのでダメだったが今度は何の問題もない。
そして、リレーは進行していく・・・。
サンビームが恵にたすきを渡し、恵が走り始める。
4秒ほど遅れてアポロがリィエンにたすきを渡す。
速度的にはどちらも同じだ・・・。
そして、恵が清麿にたすきを渡そうとする。
その時、恵が石に躓いて転びそうになる。
清麿は手を回し恵を受け止める。
恵は清麿にお礼を言った。
「ありがとう・・・。」
その合間にリィエンがキャンチョメにたすきを渡した。
恵は慌てて清麿にたすきを渡す。
しかし、慌てていたので落としてしまう。
清麿はたすきを拾って走り出す。
5秒くらいはキャンチョメの遅れをとった・・・。
残りあと20m・・・。
まだキャンチョメが前を走っている。
すると、清麿がキャンチョメを追い抜いた。
そして、そのままゴールした。
結果、赤組が26点・白組が25点ということで赤組が勝った。
ナゾナゾ博士が清麿に言った。
「おめでとう、君達の勝ちだ。」
清麿がナゾナゾ博士に言った。
「ありがとう、ナゾナゾ博士。」
「今日はとても楽しかった。」
ナゾナゾ博士が何かの袋を取り出して言った。
「これが勝者への賞品だ。」
清麿はそれを受け取る。
そして、袋の中にあるものを取り出してみた。
そこにはこう書いてあった。
『センブリ茶』
清麿がナゾナゾ博士に怒鳴ろうとしたときはもう既にいなかった・・・。
どうやら、アポロと共に行ってしまったらしい・・・。
恵が清麿に言った。
「清麿君、帰ろう。」
清麿は素直にうなずく。
清麿はウマゴンに袋を渡して言った。
「ウマゴン、これをサンビームさんに渡しておいてくれ。」
ウマゴンは袋を両手で挟んだ。
そして、清麿と恵とガッシュとティオは帰って行った。
この後で、サンビームが苦い思いをしたとも知らずに・・・。
スパーク
End
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あとがき
この小説は、平八さんよりおなじみの面々との運動会というお題でのリクエストでした。
センブリ茶のネタは「笑っていいとも」観ていて思いつきました。(とても苦いらしいです。)
キヨメグが薄くて申し訳ありません。(しかも微妙に黒メグでしたし・・・。)
とりあえず、100000hitありがとうございました。