
ラビリンス
この日、ナゾナゾ博士主催の肝試し大会により、デボロ遺跡での仲間達が集っていた。
場所は、日本中でも有名な心霊スポットのトンネルらしい。
何をするかと言うと、二人一組となってトンネルを抜けて、その先にある森を抜けた先の墓場からナゾナゾ博士の置いたものを取って来るらしい。
この肝試しで怖いのは、心霊スポットと呼ばれるトンネルを抜けなければならないと言う事。
その先にあるのが墓場であると言う事。
そして、再びトンネルを抜けて戻ってこなければならないと言う事だった。
しかし、それはあくまで脅かされる側の話。
実は、脅かす側もきちんと存在する。
脅かす側はナゾナゾ博士は主催者なのでこれは当然だろう・・・。
フォルゴレ&キャンチョメも脅かす側だ。
理由はキャンチョメが変化の術を使えるためらしい・・・。
と言うわけで、今この場にナゾナゾ博士はいない。
もちろん、キャンチョメとフォルゴレも・・・。
今この場にいるのはおなじみのメンバーだ。
清麿・ガッシュ・恵・ティオ・サンビーム・ウマゴン・リィエン・ウォンレイ。
なぜこのメンバーがいちいち日本に集うのかと言う突っ込みは入れないで欲しい・・・。
とりあえず、7人と一匹はくじ引きで組み合わせ+順番を決める。
くじの紙には数字が書いてあり、それが一組ずつ存在する。
数字が同じ相手がペアとなり、その数字が小さい順から肝試しに行く。
ウマゴンの分はサンビームが代わりに引く。
組み合わせが決まった。
1番・サンビーム&ウォンレイ
2番・ガッシュ&ウマゴン
3番・ティオ&リィエン
4番・清麿&恵
と言うわけで、最初にサンビームとウォンレイがトンネルの中へと入っていく。
トンネルの中からサンビームの悲鳴が聞こえてくる。
「ギャアアアア〜〜〜〜!!」
やがて、悲鳴がまったく聞こえなくなった。
30分ほど待っていると、ウォンレイがトンネルを抜けてきた。
背中にサンビームを背負って・・・。
清麿がウォンレイに聞いた。
「ウォンレイ、サンビームさんはどうしたんだ?」
ウォンレイが清麿に答えた。
「心配ない、ただ派手に騒いだ上に気絶しただけだ。」
「私としても悲鳴を上げるほどではないが、結構怖かった・・・。」
ガッシュとウマゴンが震えだす。
サンビームがようやく目を覚ました。
そして、サンビームが言った。
「いや〜、この程度の肝試しなんてへっちゃらだ。」
清麿がサンビームに言った。
「あんた思いっきり気絶してたぞ・・・。」
ガッシュとウマゴンはトンネルに入るのを恐れる。
サンビームがガッシュに言った。
「ガッシュ、ウマゴンの背中に乗れ。」
ガッシュは震えて動けなかったのでサンビームがガッシュをウマゴンの背中の上に乗せる。
そして、サンビームはウマゴンに言った。
「ウマゴン、呪文で強化するからガッシュを頼むぞ。」
ウマゴンは不安そうな返事を返す。
「メェ〜ルメルメ〜・・・。」
サンビームは呪文を唱える。
「ゴウ・シュドルク!!」
たちまちウマゴンの体が強化される。
それと同時にウマゴンはトンネルの中へと入って行く。
清麿が見た感じで、ウマゴンが目を閉じていたような気がした・・・。
すると、トンネルの中からガッシュの悲鳴と何かが崩れ落ちる音がたくさん聞こえてくる。
おそらく、目を閉じたウマゴンがトンネルのあちこちにぶつかっているのだろう・・・。
後から行く自分達が大変そうだと思うティオ・リィエン・清麿・恵の4人だった・・・。
40分ほどして、ガッシュと元に戻ったウマゴンが戻ってきた。
ガッシュはその場に倒れこんでしまった。
続いて3組目のティオとリィエンの番になった。
ティオがリィエンにしがみ付きながらトンネルに入って行く。
トンネルの中からティオの悲鳴が聞こえる。
「きゃあああ〜〜〜!!」
リィエンの悲鳴も時々混ざっていた。
ウォンレイが助けに行きそうになるのを清麿たちが必死で止める。
これは肝試しだからと安心させてはいるが、
30分ほどして、ティオとリィエンが戻ってきた。
ティオは半ベソを掻いた状態だった・・・。
ウォンレイがリィエンを見て聞いた。
「リィエンの腕についているその強く握られたような手形は何だ?」
リィエンは自分の手を見る。
たちまちリィエンは怖くなって悲鳴を上げた。
「きゃあああ〜〜〜!!」
すると、清麿が言った。
「多分その手形、ティオのじゃないのか?」
リィエンは腕についた手形とティオの手形を併せてみる。
見事なほどピッタリだった。
ちょっとした問題も解決し、ついに清麿と恵の番となった。
恵は清麿の腕を掴んで言った。
「離さないでね・・・。」
清麿と恵はトンネルの中へと入って行く・・・。
懐中電灯で照らしながら奥へ奥へと進んでいく。
トンネルの中は、ウマゴンが相当派手にぶつかったような痕跡がたくさんあった。
すると、突然上の方から何かが落ちてきた。
清麿と恵はそれを見てみる。
なんと、それは骸骨だった。
「きゃあああ〜〜〜!!」
恵は悲鳴を上げて清麿に抱きつく。
清麿は顔を赤くしながら言った。
「恵さん、よく見てください。」
そう言って、清麿は骸骨を掴んで言った。
「ただのおもちゃですよ・・・。」
もっと抱かれていたかったが、とりあえず落ち着かせたほうが良いという心情だった。
それからもいろいろな事があった。
血ではないが、赤い絵の具で塗られたおもちゃのナイフ。
生暖かい風を送るドライアイスの山。
とりあえず、トンネルを無事に脱出した。
清麿と恵は森の中へと入る。
森の中を進んでいると、突然物音がした。
清麿は音のする方に懐中電灯の光を当てて言った。
「誰だ!!」
すると、草むらからブラゴが出てきた。
清麿がブラゴに聞いた。
「ブラゴ、何でここにいる?」
ブラゴが答えた。
「何、道に迷っただけだ。」
「別に心配はいらない。」
そう言って、ブラゴはどこかへ消えていった。
清麿と恵は森を抜けて墓地へと着いた。
すると、突然大きな陰が清麿たちの後ろに現れた。
恵は悲鳴を上げそうになったが、清麿は平常心のままその影に光を当てる。
陰の正体を見て清麿が言った。
「心配ないですよ、恵さん。」
「ただのキャンチョメのディカポルクです。」
清麿と恵は奥へと進んでいく。
すると、急にお化けの格好をした物が出てきた。
それを恵が反射的に投げ飛ばす。
なんと、中からナゾナゾ博士が出てきた。
「ナゾナゾ博士!!」
恵の声に反応してナゾナゾ博士が言った。
「大丈夫だ。」
「それより、君たちで最後だ。」
「さあ、あそこに置いてある紙を持って戻りたまえ。」
清麿は一番奥の墓石に置いてある紙を取る。
そこにはこう書かれていた。
『合格』
あっけない終わり方だった・・・。
清麿と恵は戻るために再び森の中へ入る。
しかし、入った時と同じ時間歩いたはずなのにまだ森から出られない。
恵が清麿に聞いた。
「ねぇ、清麿君。」
「もしかして、迷ったのかなぁ?」
清麿が恵に言った。
「迷ってはいないと思うんですよ。」
「森に道は一本しかありませんでしたから・・・。」
清麿と恵の身に何が起こったのだろうか?
その頃・・・。
ナゾナゾ博士・フォルゴレ・キャンチョメがガッシュたちのところに戻ってきた。
ナゾナゾ博士がガッシュに聞いた。
「あれ、ガッシュ君、清麿君は?」
ガッシュが言った。
「まだ戻ってきていないのだ・・・。」
全員が不安になる。
ナゾナゾ博士が言った。
「何もなければよいのだが・・・。」
清麿も不安になってきた・・・。
「変だ、何かがおかしい・・・。」
「さっきから、同じところをぐるぐる回っているような気がする。」
まるで、迷宮に迷い込んでしまった冒険者のようだった・・・。
恵が清麿へさらに寄りかかって言った。
「怖いよ、清麿君・・・。」
恵はすごく不安そうだった・・・。
そんな恵を清麿は抱きしめる。
「落ち着いてください。」
「きっと何とかなりますから・・・。」
とは言っても清麿も不安だった・・・。
清麿は、1人のコートを着た男性を見かけた。
「あの〜、すいません・・・。」
男性に声をかけると、清麿と恵が突然動けなくなった。
まるで、金縛りにでもあったかのように・・・。
だんだん意識も遠くなっていった・・・。
そして、2人はその場に倒れこんでしまった。
意識が消えかかっているときに、男性が清麿に歩み寄って言った。
「君達は、こちらへ来てはいけない・・・。」
清麿と恵の意識は完全になくなった・・・。
清麿が目を覚ますと、そこは清麿の部屋だった。
清麿のそばにはガッシュがいた。
清麿は辺りを見回して言った。
「恵さんは!!」
ガッシュが答えた。
「清麿の隣で眠っておる・・・。」
清麿は自分の隣を見てみる。
そこには静かに眠っている恵の姿があった・・・。
ティオが部屋に入って来て清麿に言った。
「まったくもう・・・。」
「いつまでたっても戻ってこないから、みんなで探しに行ったのよ。」
「そしたら、森で仲良く眠っているんだもん。」
その言葉に対して清麿が言おうとした。
「違う!!」
「実は・・・。」
言いかけたところでやめた。
言っても信じてもらえる事ではない。
そう思ったからだ・・・。
この事は、清麿と恵だけの秘密にする事にした。
あの時体験した恐怖の事は・・・。
ラビリンス
End
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あとがき
この小説は88888hitのリクエストで春雨さんよりオールキャラで肝試し大会と言うお題です。
夏らしく少し怖いものとしてみました。
ただ、私自身怖がりなのであまり怖いものには出来ませんでした・・・。
それではまた・・・。