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2周年記念・キヨメグデート追跡調査

 

「は〜い、皆さんこんにちは。

このサイトの実況役、戸田神太です。

今日は、2周年記念ということで、僕が清麿と恵のデートを実況中継することになりました。

よろしく〜!!」

5月17日・・・

ウチのサイトの創設記念日とされる日だ。

この日が近くなると、管理人はしょうもない企画を実行する。

今回は、アンケートという無粋なできごとだった・・・

その結果、1位になったアッシュさんが見事にリクエスト権を入手することに成功。

そして承ったリクエストが、これというわけだ・・・

「実況中継に適任なのは僕だけというわけで、こうしてその役目を担うことになった!!

おっ!?さっそく2人が来たぞ。」

サイトの主役、清麿と恵・・・

2人がいなければ、Borderlineというサイトは成立しない。

彼らがいるからこそ、ティアーズの存在意義がある。

まあ、そんなことはどうでもいい・・・

(それではこれから、彼らのデートを追跡しようと思います。

小声で喋るので、噴出しはカッコを使わせていただきますので、ご了承のほどを・・・)

早速神太は尾行を開始した。

ここからは基本的に実況が頼りのため、極力描写はしないつもりだ。

(彼らはまず、商店街に入りました。

モチノキ商店街と言えば、ご存知の通りモチノキ町でもっとも大きな商店街です。)

実際どうかはわからないが、たぶん間違いない。

(ここで、少し小型マイクを近づけてみようと思います。)

マイクとは言え、その姿は小さな蝿サイズ。

小説だからこそ可能な無理を実行したわけだ。

(おっ?音声が入ってきたぞ。)

雑音が多々混じりつつも、清麿と恵の声が少しずつマイクを通じて流れてくる。

「どこに行こうか?」

「そうね・・・やっぱり、まずは映画かしら?」

(映画館に行くのに商店街を通る必要があるのか!?

というより、腕を組んで歩いているだけで十分うらやましいぞ!!)

ある意味、世間の反感を買いそうなデートの仕方とでも言おうか?

しかし、同時にそれは、2人の中睦まじきことを示している。

もし、そのことに気がついた人は、2人を静かに見守ってあげよう。

当然、キヨメグだけに限ったことではなく、この地球上の全ての恋人に対してだ。

(このまま追跡を続けよう。)

時刻は現在10:00・・・今から映画を見るとなると、そのまま昼食に入る時間になる。

(なるほど・・・

まず映画館で時間を稼ぎ、その後で仲良く昼食と言うわけだ。

熱いです!!さすがキヨメグ!!)

映画館の内部まで、神太は追跡を継続する。

2人が選択した映画は、恋とは何の関係もない普通の映画。

(う〜ん、予想外の映画を選択した。

しかし、これもデートの鉄則、尾行を続けます。)

神太は映画館の中に進入し、2人の様子を観察する。

見たところ、2人とも静かに座り、映画を眺めているようだ。

(さすがにデートとは言え、お互いに雰囲気を大事にしている。

おそらくこのまま映画が終わるまではあまり会話せずに終わらせるつもりだろう・・・)

彼の推測は的中していた。

小型マイクで盗聴を続けるが、2人はなかなか言葉を出さない。

たまに言葉を出したと思ったら、映画に関することばかりで私生活の話は出てこなかった。

まあ、映画を見ている最中に私生活の話をする人間などいないだろうが・・・

そして、あっという間に時間は過ぎ去り。

(今、映画が終わりました。

素晴らしい作品です・・・とても涙無しには語れません。)

本来の役目を少しの間忘れて、彼もまた映画を見ていたのだ。

(では、再び追跡に励もうと思います。)

予想通りなのかそうかはわからないが、映画が終了すると2人はモチノキデパートに向かった。

デパートといえば、最上階にレストランがあるのが普通である。

まだ昼間では若干時間があるため、デパートで少し時間を潰してからそのまま昼食にすると言ったところだろう。

少し余談になるが、デパートでレストランが屋上付近にあるのには意味があるらしい・・・

聞いた話では、買い物を一通り終える頃に屋上付近にいるからだとか・・・

(今回にその法則どおりになると、1時間も2時間も時間がつぶれます。

おそらく、少し覗いていく程度でしょう・・・)

再び彼の予想通りに事が運ぶ。

セオリー通りに買い物をするとなると、ある程度の時間がかかる。

2人が立ち寄ったのは、せいぜいCD売り場とブックストアのテナント内くらいだった。

ちょうど昼ごろになり・・・

「そろそろ、お昼にしよっか?」

「そうだな、時間もアレだし・・・」

(さあ、いよいよ昼食タイムに入ります!!

すぐに尾行を続けようと思いますが、その前に・・・)

彼は洋服売り場の試着室に入る。

2分ほどそのまま経過し・・・

 

「これでOK!!」

試着室から出てきた神太は、まったく別の格好になっていた。

さっきまでは、さえない男のような格好をしていたのだが、今はまるでヤクザのような格好だ。

(ずっと同じ格好でいると尾行がばれますから・・・)

用心深く、2人が入ったところのレストランに入る。

もちろん、最初は周りの人の注目が絶えない。

清麿と恵とて例外ではなかった・・・

(あの人・・・やばそうだな・・・)

(そうね・・・)

(世間の目をかいくぐるためとは言え、やはり無理がありすぎましたね。)

なるべく2人の席から距離をとり、遠くから2人を監視する。

(2人の食べているものは・・・

清麿はハンバーグステーキ、恵はスパゲッティ。

どうやら、彼女の方はある程度カロリーに気を使っているようです。

さすが大人気アイドル、普段の心構えから違う。)

感心しているうちに、2人は席を立つ。

(おっ?2人とも食べ終わりました。)

レストランから2人が出てくると、後に続くかのように神太も外に出る。

「支払いは、この人にツケて置いてください。」

対象が誰なのかは、皆さんの想像にお任せしよう。

少し距離を置いて、慎重に2人を彼は追跡する。

しかし、ここでまずい問題が発生した・・・

(ねぇ・・・あの人、さっきから着いて来てない?)

(ああ、もしかすると、さっきの話し声が聞こえていたのかもしれない。)

徐々に尾行がばれつつあった・・・

ただし、現時点ではまだこの変装の状態でつけていることしかばれていないのが幸いである。

(これは、もう1度着替える必要があります・・・)

下の階へと降り、試着室へと入り着替えを済ます。

「こんなこともあろうかと、着替えは大量に用意してあるのです。」

着替えている間に2人を見失ってしまったのでは?と、思う人もいるかもしれない。

その点は問題ないのである。

「実は、彼らの傍にある小型マイクは自動追尾式・・・

さらに、発信機もついているので、見失う心配はないのだ!」

そうなると、神太は何のために尾行を続けているのか?

もちろん、実況中継のためにはリアルタイムでその状況を見ている必要があるからだ。

今度の彼の格好は、どこにでもいそうな若者スタイルである。

「では、引き続き尾行に戻ります。」

発信機を頼りに清麿と恵の居場所を性格に探知・・・

(おっと、彼らはまだデパートを出ていない・・・

地下の食品売り場にいるようです。)

エレベーターに乗り込み、一気に地下へと移動する。

デパートの食品売り場などが地下に多い理由は、レストランに行った後に買い物をするためらしい・・・

(ここからはセオリー通りというわけのようです。

では、マイクの音量を少し上げてみます。)

「今夜はカレーにするね。」

「ガッシュ達が喜びそうだな。」

(なるほど・・・

今夜は高嶺家で4人仲良くカレーのようです。

う〜ん、良いですね〜・・・)

清麿たちのいる付近をウロウロして、ばれないようにしつつも尾行を続ける。

(これでデートは一通り終了のようですね。

でなければ、買い物は1番後回しになるはずですから・・・)

2人はデパートを出て、そのまま高嶺家へと足を運ぶ。

「これで、デートは終了のようです。

実況はこの辺で・・・」

彼が普通の音量で声を出した瞬間。

「やっぱり、気のせいじゃなかったのね。」

「やたらとついてくる奴がいるから気になってはいたが・・・」

「えっ!?」

神太の後ろには清麿と恵がいた。

2人とも、怒りの表情だった。

「グギャアアアアアア!!」

この後、何があったかは皆さんの想像にお任せします。

 

そして・・・

「いや〜、すいませんね・・・僕まで食卓に混じっちゃって。」

「良いのよ。ご飯はたくさんで食べた方がおいしいですから。」

何だかんだで、華に救われ高嶺家の食卓に彼はいる。

「それでは、これからもよろしくお願いします。」

「誰に言っておるのだ?」

ガッシュが問いかける。

「この小説を見ている全ての人たちに。」

Borderline、2周年ありがとうございます。

 

2周年記念・キヨメグデート追跡調査

End

あとがき

というわけで、無事に2周年です。

この小説の長さは、普通のものと変わらないのですが、書くのに苦労しました。

アッシュさん?これでよかったですかね?

 

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